2021年10月に東京ビッグサイトで開催をされた危機管理産業展にますらおを求めて出かけました。会場では中央即応連隊と中央特殊武器防護隊の出展と訓練展示があり、久しぶりにますらおを堪能することができました。大きな展示を行うだけあり、目つきの鋭いますらおが多かったのが印象的でした。
目次
危機管理産業展(RISCON TOKYO)とは
まず危機管理産業展(RISCON TOKYO)について説明をしていきましょう。危機管理産業展とは「防災・減災」「セキュリティ」「事業リスク対策」を網羅した国内最大級の危機管理総合トレードショーです。防災やセキュリティに関する事業を行っている民間企業より多数出展があり、関連する商品が所狭しと並んでいます。なお「テロ対策特殊装備展」は入場制限がありますが「危機管理産業展」については事前申請をすれば誰でも入場は可能です。私はテロ対策特殊装備展には参加せず、 目当ての自衛隊展示がある危機管理産業展のみ参加をしました。


私が子どものときはただ揺れるだけの防災体験だったので進化を感じました。

こちらは災害時で活躍する高環境性能のバッテリーブースです。

グッズの並べ方がおしゃれなダイニングバーのようでした。
椅子を置いてハイボールを一杯飲みたいですね。

本革の手袋は乾燥機に入れるとカピカピの干物のようになってしまうので要注意ですね。

なかなか美味しそうでした。

このブースは大人気でミリオタっぽいおじさんが社員の方に知識を延々と披露していました。
人が多かったので私は速やかに撤退しました。
様々な展示がありましたが、やはり展示最大の目玉は陸上自衛隊です。

それでは今回参加していた部隊について紹介をしましょう。
中央特殊武器防護隊・中央即応連隊とは?
今回展示をしていた部隊は中央特殊武器防護隊と中央即応連隊でした。
まず中央特殊武器防護隊について紹介しましょう。
この部隊はNBC(生物・化学・核)兵器が使用され、汚染された地域の除染・救護のために活躍をします。
過去にはサリン事件や福島第一原子力発電所事故などにも出動するなど、テロ・災害などで活躍をしています。

所属する隊員はNBC兵器に関する知識はもちろんのこと、防護服を着用していても活動できる体力・緊急時でもパニックにならない心の強さ・冷静に対応ができる判断力なども求められます。また彼らが出動する地域も汚染地域のため危険性が非常に高く、一歩間違えれば自分が被曝をして命を落とすことになります。さらに防護服はNBC兵器から身を守るため、通気性が全くありません。そのため真夏はサウナスーツとなり、ブーツには汗が溜まります。そしてガスマスクも視界狭まり、息苦しくなるので快適なものではありません。命がけで汚染地域に向かう彼らはまさに「ますらお」と言えるでしょう。
次に中央即応連隊について紹介をしましょう。

中央即応連隊はわかりやすく説明をすると国内におけるゲリラ・テロ攻撃への増援や国際平和協力活動の先遣隊をメインに対応する部隊です。直近ではジブチ派遣隊の警護やアフガニスタンのカブールへ在留邦人避難のため出動しています。大半の隊員が9mm拳銃を所持したり、EOD(爆発装置処理隊)なども編成されています。写真はモンゴルで行われた共同訓練の様子です。在留邦人の救出や警護などの任務の特性上、海外で訓練を行うことも多く、グローバルに活躍をしている部隊です。第一線で活躍する姿はまさに武士であり、彼らもまた「ますらお」と言えるでしょう。
陸上自衛隊を知らない方から見れば、すべて同じに見えるかもしれませんが、部隊にはそれぞれ任務と特色があります。その点を調べていくと興味深くて面白いと思います。
展示ブースに行ってきた
さて説明から話を戻します。展示ブースに行くとNBC偵察車がドーンと鎮座をしていました。NBC偵察車は普通の装甲車とは異なり、NBC兵器に対する防護能力があります。空気清浄化のためのフィルタが車内に装備され、NBC兵器分析装置なども搭載可能とのことです。街でこれを見かけたら「戦車!」ではなく「NBC偵察車!」と言いましょう。





いよいよ訓練展示へ

訓練展示についてはまた後編で解説をしていきます。
お楽しみに!
つづく