防大・自衛隊の思い出をつづります。

これでアナタも益荒男(ますらお)へ!自衛隊流ライフハック!!

出典元:防衛省HPより引用(https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/kunnrenn/rireki/29ranger/29ranger.html)

「陸上自衛官」と聞いたときにあなたはどんなイメージがありますか?そう!強き人間!つまり益荒男ですよね!今回はアナタだけに「益荒男術」を伝授しちゃいます。この益荒男マインドを身に着ければ丸の内OLのアナタも「いよ!益荒男!!」と言われること間違いなしです。

そもそも益荒男(ますらお)とは?

まず益荒男の意味について解説をしていきましょう。益荒男とは「強く堂々とした、りっぱな男子」「勇気のある豪胆な男子」という意味であり、日本では古来から「立派な男」の象徴として使われてきた言葉です。つまり古来から「益荒男」と言われることは男しての最大の褒め言葉であり、特に武士階級にとっては「誉れ」だったのです。

そして益荒男と呼ばれる男たちは思考回路が常人とは違います。戦国時代の武将である山中幸盛のように「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」という指向性があり、「辛ければ辛いほどよい」という益荒男特有の価値観があります。簡単に書き記すと下記のような志向が強いのが特徴です。

  1. 荷物は重ければ重いほど良い
  2. 雨は降れば降るほど良い
  3. 行軍は長ければ長いほど良い
  4. 気温は暑ければ暑いほど良い、寒ければ寒いほど良い
  5. 格闘の対戦相手は強ければ強いほどよい

なお益荒男エピソードについては下記の記事にまとめているので、こちらもぜひ読んで下さい。

サラリーマンでは「益荒男」という称号は不要ですが、自衛官は任務の特性上「圧倒的な暴力」にさらされることもあり、地獄を見ても逃げない「益荒男」になる必要があります。炎の臭いが染み付いてむせることがあっても戦い続けなくてはいけないのです。
地獄をみれば心が乾く 装甲騎兵ボトムズ©日本サンライズ

今回は「益荒男のライフハック」についてお伝えをしていきましょう。

水は飲みすぎるな!野外には水道水をもっていけ!

まず益荒男は夏の暑さに打ち勝たねばなりません。「暑さ寒さも気持ちから」と言っていると死んでしまうので環境を克服することが益荒男の条件です。雪山の過ごし方についてはまた後日書きますが、今回については夏場の過ごし方について書いていきましょう。 

夏場は汗を大量にかくのでついつい水をたくさん飲みたくなりますが注意が必要です。理由は水分は100ml~150mlからほどしか身体に吸収ができないと言われており、それ以上の補給は「汗や尿」として身体から排出されると言われています。水を飲むのが気持ちがいいからと、多量に飲むと疲労感残ってしまうので身体が動かなくなります。また野外行動では水は「自分の水分補給」のほかにも救助者にあげたり、傷を洗ったりと役に立つことが多いです。そのため「くぅ~うめぇ!」と腰に手を当ててグビグビ飲んでいると「このたわけ者!!」と陸上自衛隊で怒られます。つまり益荒男は水を一滴まで計算して飲まなくてはいけないのです。

そのため陸上自衛隊では「水筒の小さな蓋」を使って少しずつと飲めと言われます。水筒に口をつけずにおじさんの晩酌みたいにチビチビ飲むのです。喉を少しずつ潤しつつ、補給をしていくことを推奨されています。なお自衛隊の水筒は一般の水筒ではなく「軍用キャンティーン」型のプラスチックです。

また自衛官が水筒に入れる水分は「スポーツドリンク」や「お茶」ではなく「水道水」です。理由は水道水には塩素が入っているので保存が効くからです。水筒にスポーツドリンクを入れると怪我をしたときに傷口が洗えなくなったり、雑菌で腐敗したりするのでこれはご法度です。スポーツドリンクを持っていく場合はペットボトルなどの容器で用意しましょう。

また水分だけではなく、「塩分補給」も夏場では重要になります。夏場は発汗とともにミネラルが失われるため、水ばかりを飲んでいると身体が動かなくなります。そして筋肉が収縮する「熱けいれん」を起こす可能性があるので、塩分をとることが大切になります。

現在では「塩タブレット」などが販売されていますが、陸上自衛隊では「凍結乾燥梅肉粒」と呼ばれる梅のタブレットが衛生小隊から配布されます。凍結乾燥梅肉粒は「梅」と「シソ」をフリーズドライで固めたタブレットでクエン酸などの成分で疲労も回復できます。「これを食べると元気100倍」という陸上自衛官も多く、愛されています。ちなみに凍結乾燥梅肉粒の民生品がアサヒ食品の「梅干し純」となります。お菓子としても人気が高いですが、熱中症対策としても有効なので夏場はぜひ購入してください。

凍結乾燥梅肉粒

ハイキングでマメが潰れて痛い...!そんなときのライフハック

「今日は楽しいハイキング!でも慣れない登山靴で足に靴擦れしてしまった....」そんなときありますよね?マメが潰れてしまうと一歩一歩歩いたときに激痛が走って、せっかくのハイキングが何も楽しくない...でもそんなときに役に立つライフハックをお伝えします!

1.痛みは電気信号に過ぎない
痛みはあなたが知覚している電気信号に過ぎないので、それを知覚しないようにしましょう。足が痛くても「所詮はショボい電気信号に過ぎない」と思い続けることによって歩くことができます。

2.マメが潰れても死なない
もしあなたが出血多量であれば歩みを止める必要がありますが、マメが潰れた痛みで死んだ人はおそらくいません。マメが潰れて痛い痛いと言っても死ぬことはないので歩くことは可能です。安心しましょう。

3.一歩一歩歩くたびにあなたは強くなる

マメが潰れた状態で歩くとやはり痛いです。しかし「痛みを感じて強くなる」ことも人は可能です。この痛みを感じるごとにあなたは強くなり、人にやさしくすることができます。つまり痛みとはあなたに何を気がつかせるきっかけなのです。

4.エピソードトークにする
痛みに耐えて無事に下山ができれば、その話は面白いエピソードになります。「ハイキングに行ったときにマメが潰れてズル剥けになったけど、痛みは電気信号に過ぎないからさ~w」言えばバカ受け間違いなしです!

ただ靴擦れは「しっかりとした靴下」と「こまめな靴下交換」で軽減することができるので、靴擦れができる前に可能な限り対処をしていきましょう。

長距離用の頑丈な靴下


疲れたら寝ながら歩け!疲れすぎると気持ちが良い

陸上自衛官は行軍中に寝ながら歩くことができます。行軍も開始当初は元気いっぱいでテンションも高いのですが、深夜(1~2時)になるにつれて疲労感と眠気で辛くなってきます。そして歩きながら寝る隊員が何人か出てきます。さらに益荒男になると無反動砲や対戦車ロケットを持っているのに歩きながら寝ます。寝ながら歩くコツは「道がまっすぐで障害物などがない」「前を歩く人の距離感を確かめる」「少しずつ目を開けて状況を確認をすること」にあります。そうすると少しずつではありますが、眠ることができます。なお中には熟睡する人もおり、彼らはカーブに差し掛かると藪に突っ込んだり、田んぼに落ちたりします。居眠り運転が危険なのは車も人間も同じです。気をつけましょう。

また自衛隊の行軍は60kmまであれば一晩で行うこともありますが、  80km~100kmとなると2日以上にかけて歩きます。途中に睡眠を含む大休止もありますが、森の中にマットをひいて寝るだけなので疲れがあまり取れません。3日間ほど重い荷物をもって歩いていると心が折れそうになります。しかし安心してください、疲れすぎると「ランナーズハイ」で脳内麻薬でて気持ちよくなります。私は100km行軍の80km地点で気持ちがよくなり、幸せな気持ちで「生まれてきて良かった」と思いました。肉体的に辛いときは限界までやってみましょう。気持ちよくなれますから。

さいごに

重い武器と軽い武器があったときに重い武器を持つのが益荒男です。益荒男は死んだときにたくさん眠れるので、有事の際は頑張ります。今日もそんな益荒男に感謝をして床につきましょう。

おわり

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