防大・自衛隊の思い出をつづります。

朝に強くなる!自衛隊流ライフハック!!

自衛官は 24時間365日強いです。さらに朝にも強いです。起床ラッパがなれば外に雄たけびを上げて飛び出し、5分後には腕立て伏せもできます。なぜ自衛官は朝に強いのでしょうか?今回はその謎を解くとともに「今日から使えるライフハック」もあなたに紹介いたします。

自衛官はどうして朝に強いのか?

自衛官が朝に強い秘訣は生活スタイルにあります。自衛隊の駐屯地や基地では「ラッパの音」で一日のスケジュールが決められており、原則はそのルールに従って行動する必要があります。特に自衛隊入隊時に配属される「教育隊」では基本的にはラッパの音で目を覚まして、ラッパの音で寝る生活となります。

教育隊では起床ラッパがなるとベッドから飛び起きて窓を開けて「おはようございます!!」と絶叫します。そしてすぐに毛布やシーツをたたんで、タオルを持って上半身裸(女性はTシャツ着用)で隊舎の前に集合するルールがあります。時間も「5分以内に点呼の報告完了」と決まっているので、ダッシュで集合する必要があります。「私はネスカフェのコーヒー飲んでから...」「私はちょっと低血圧だからゆっくりします....」などは許されません。とにかく起床後すぐに行動する必要があります。

目覚めのコーヒー飲めることが憧れになる教育隊

そして舎前(宿舎の前)に集合して点呼が終了した後は「体操」「腕立て伏せ」「ランニング」「掃除」などの行動に移ります。二度寝など当然許されません。つまり「起床後、すぐに行動をする」というスタイルを教育隊でしっかりと学ぶので自衛官は朝に強いのです。特に自衛官は災害や有事の際は「すぐに準備→出動」という任務の特性がありますので、のんびりしている暇はありません。自衛隊の頼れる姿は起床動作からスタートしているのです。

巧みな広報に騙されるな! ズルをするな!

自衛隊広報動画ではナレーションが「自衛隊の朝は早い。早朝に鳴り響く起床ラッパで新隊員たちは起き上がり...」とのんびり言って、新隊員がチンタラ動いているように見えます。もし新隊員が朝にのんびりしているように見えたら「巧みな広報活動」の可能性があります。自衛隊はあんまり厳しいところを見せると新隊員が来なくなるので「優しい感じ」で広報動画を作ることが多々あります。しかし本当の教育隊の朝は「気合いを入れてとにかく急いで集合」となりますので、ゆっくりしていると「自衛隊をなめんなよ!!オラァ!!」と熱い指導を頂きます。ただ自衛隊志願を考えている方に一言いいたいのですが「厳しいほうが思い出になる」のでご安心ください。

また「起床後すぐに行動」というプレシャーから、自衛官はラッパ放送前に放送機材に音を入れる「プッ....ジ.....」という音で目が覚めるようになります。それを聞いて「あっ、今日も憂鬱な朝が来たぞ...」と布団の中で準備をして、ラッパがなった瞬間に起きたふりをします。

ちなみにラッパ前より起きて準備をすると「フライング」となり、指導対象となります。フライングが当直教官などにバレると、自分の担当教官に「私は朝の起床前にも関わらず、靴下を履いてしまいました!」と報告する必要があります。恥ずかしいですね。ちなみに陸上自衛隊の教育隊でズルをすることを「チョンボ」といいます。ただチョンボはすぐにばれます。理由は教官たちはも「かつてチョンボを考えていた」からですね。だからチョンボはダメ絶対です。

恐怖の非常呼集....

陸上自衛官の嫌いなイベントはいくつかあります。「土日に外出ができなくなる外禁(外出禁止)」「愚かさと罪を肉体で償う反省」「整理整頓不良で発生する台風」そして「早朝の非常呼集」です。本来の起床時間は0600(6時)ですが、0500(5時)に非常呼集のラッパは「タ・タ・タ・タ・タッタ・ター」という不気味なラッパがなり、「訓練非常呼集!!訓練非常呼集!!」と放送が流れます(笛のパターンもあります)訓練非常呼集がかかると寝起きすぐに大急ぎで準備しなくてはいけません(たまに「俺のメガネがない!」と騒いでいる人もいます

眼鏡をなくした勉三さんスタイルで集合することも....(キテレツ大百科 藤子・F・不二雄)

訓練非常呼集は「かかる時期がわからない」という特性がありますが、教育隊の同期の中で「そろそろ来るらしい...」「明日かかるらしいぞ...」という「非常呼集の噂」が流れるようになり、みんなせっせと非常呼集の準備を進めるようになります。

なお非常呼集の発生時期を掴んで、トイレの個室で準備をしていると「ミラクルチョンボくん」もたまにいます。ただばれると「大反省会」になるのでダメ絶対ですね。

朝が強くなるライフハックについて

自衛官は強制的に朝起こされるので、とにかく朝に強くなります。しかし実際にここまでやるのは辛いと思いますので、私のおすすめを紹介します。

・寝間着をジャージにして寝る。
・朝起きたらそのまま外に出る。
・30分ほど運動したら帰ってくる(散歩でも早起きでもOK)

ポイントは目覚ましがなって止めたらできる限り早く外に出ることです。寝起き顔や寝癖がついた頭が見られるのは恥ずかしいと思いますが、早朝(5~6時頃)だとそこまで人もいないので見られても恥ずかしくないでしょう。20~30分ぐらい運動するとだいぶしゃっきりします。そこから勉強をしたり、本を読んだりすると捗りますので、ぜひ一度は試してみてください。

ちなみに世の中に不満があって、ムシャクシャしている人は「示現流」の稽古もおすすめします。起床とともに木刀を持って「キェェェェェ!!」と猿叫をしながら飛び出し、棒杭に3000回叩きつけます。運動不足にもちょうどいいのでおすすめです。

薩摩義士伝1巻より引用(平田弘史著)

薩摩義士伝はほんと名作なので読んでください。

薩摩武士の生き様知れる超名作

さいごに

「私は元自衛官だから朝に強いんです!」という人もいますが、私は実は朝に弱いです。自衛隊にいるときは「遺伝子レベルで朝に強くなった!」と思っていましたが、辞めてしまうとDNAに刻まれていたはずの「朝に強い」という特性が蒸発しました。朝強い人はうらやましいですね、本当に。

おわり

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