防大・自衛隊の思い出をつづります。

自衛隊流!時間の読み方・学び方

陸上自衛隊第5旅団HPより出典https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/5d/02_introduction/20170604_01kenetsu/20170604_01kenetsu13.jpg

自衛隊の時間の読み方は独特です。「ひとごーまるまる」「ひときゅーさんまる」まるで不思議な呪文に一般の方は思われるかもしれませんが、覚えてしまえば自衛隊の時間の読み方は簡単です。ぜひ魅惑の世界へあなたもレッツゴー。

自衛隊の時計の読み方は独特だ!

自衛隊では時計を読む際に「1200」「1500」など「コロン省略」で記載し、読み方も「ヒトニーマルマル」「ヒトゴーマルマル」などと読みます。少し特殊な読み方にはなりますが、こちらの理由については大きく2つあります。まず1つ目は「時刻を正確に伝える」ためです。一般企業の場合は「3時に集合」と言って、夜の3時を想像する人はまずいないと思います。しかし自衛隊は24時間稼働しているため「3時(さんじ)に出発」といった発言をすると「昼」か「夜」かわかりません。そこで「0300(マルサンマルマル)」と「1500(ヒトゴーマルマル)」と4桁を伝えることが認識の誤差を避けているのです。

2つ目の理由は「聞き間違えを防ぐ」ことにあります。数字には聞き間違えやすい数字があります。たとえば「1(イチ)」「7(シチ)」「4(シ)」は聞き間違える可能性高いので「1(ヒト)」「7(ナナ)」「4(ヨン)」と読みます。なお陸上自衛隊と航空自衛隊は「2」を「ニ」と読みますが、海上自衛隊だけは「フタ」と読みます。

海上自衛隊は旧日本海軍から伝統や文化が根強いので実は「海上自衛隊だけ違う」という風習は結構多いのです。もし陸上自衛隊で「1200(ヒトフタマルマル)」というと「お前は海上自衛官か!?ここは陸上自衛隊だぞ!」と指摘を受けるので要注意です。これは陸上自衛隊に入隊したてのミリタリがよく怒られるネタです。気をつけましょう。

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時計の読み方①

陸上自衛隊、航空自衛隊式「0(マル)1(ヒト)2(ニー)3(サン)4(ヨン)5(ゴ)6(ロク)7(ナナ)8(ハチ)9(キュウ) 」例:1227(ヒト・ニー・ニー・ナナ)

海上自衛隊式「0(マル)1(ヒト)2(フタ)3(サン)4(ヨン)5(ゴ)6(ロク)7(ナナ)8(ハチ)9(キュウ)」例:1227(ヒト・フタ・フタ・ナナ)

米軍式「0(ゼロ)1(ワン)2(トゥー)3(スリー)4(フォ-)5(ファイブ)6(シックス)7(セブン)8(エイト)9(ナイナー)」例:1227(ワン・トゥー・トゥー・セブン)

4桁記載のデジタル時計を購入して読み方の練習をすれば比較的早く覚えます。
サバイバルゲームやオンラインゲームで気分を上げたい人はどうぞ。

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入隊時は読み方に苦戦する

何気なく時刻を読む自衛官でも、入隊した当初は時計の読み方に苦戦をすることが多いです。自衛隊生活に馴染みがない読者の皆さんと同じで「マルってなんだ?犬の名前か?」という気持ちになり、なかなかなじめません。入隊当初は「1330(イチ・サン・サン・ゼロ)」などたどたどしく読み方を間違えます。

「マル」というたびに頭の中に浮かぶ謎の犬

また面倒くさがって「1:18(イチジ ジュウハップン)」と読むと教官にばれると怒られます。特にデジタル時計であれば4桁数字でわかりやすいので、自衛官はデジタル時計を好む人が多いです(慣れるとアナログ時計でもすぐ読めるようになります。)

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時計の読み方②
デジタル時計だと4桁を読むだけなので簡単。
でもアナログ時計だと頭の中で変換する必要があるので、
慣れないうちはお勧めしません。

アナログ時計は少し難しいので要注意

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一方で慣れると今度は普通の時計の読み方が面倒になります。一般の人に「1900(ヒトキューマルマル)飲み会ね」と言っても通じないので「19:00(ジュウクジ)ね」と言うのが面倒になってしまいます。また「7時集合」と言われた際に「7時ね」と返すようになります。確認は大切です一方で初対面の人に「ヒトキューマルマル」などと言うと「すごい癖の強い人がやってきた...」となるので気をつけましょう。

コロンも省略

また自衛隊は「:(コロン)」も省略になります。理由は「記載の簡略化」が大きな理由(たぶん)だと思いますが、こちらにも入隊当初には違和感を強く感じます。最初は「コロンがなくて4桁数字はなんだか気持ちが悪いなぁ~」という気分になりますが、こちらも慣れると「おいおい、いちいち点々入れるのメンドクサイよ~」という気分になり、その後は「コロンは不要。わかれば問題ないし」という「コロン不要論」を唱えるようになります。

グリコの「クリームコロン」はおいしいから必要

そして自衛隊退職後に「コロンはいらないでしょ」という価値観で染まっていると「コロンをいちいち入れるのは面倒くさい...」という気持ちになります。職場などの公式の書面などでは難しいと思いますが、自分のみ使用するエクセルデータなどでは「コロン省略」をするとちょっとした時短になると思います。

また家族や友人などの連絡にも省略をしても伝わることが多いです。理由は「電車の時刻表」などは自衛隊と同じくコロンの省略表記となっているので、そこまで違和感がないと思います。ぜひ試してみてください。

自衛官と時間について

 自衛隊では任務上、1分1秒のずれがあると作戦に大きな影響を及ぼします。時間の重要性を新隊員に伝える上でこのような例え話がよく教えられます。

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『陸上自衛隊』
お前らが少しでも遅れると頭上に味方の榴弾(大砲の弾)が落ちてくるんだぞ!
もうお前らは全滅だ!

『海上自衛隊』
護衛艦は時間通りに出港するから、お前らが遅れても待ったりはしないぞ!
もうお前らは港に置き去りだ!

『航空自衛隊』
戦闘機はマッハ飛行するから、1秒でも遅れるともう違うところにいるぞ!
お前らはもう戦闘機を見失った!

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自衛隊は教育隊などで「時間の大切さ」を徹底的に教えます。集合時間に遅れるとドヤされるので、お風呂を入るときも腕時計をつけて「あぁ、あと1分30秒浸かれる!」と秒刻みの入浴を楽しむのが自衛官です。なお私はいまだに時計がないと「いま何時かわからない!!」という「時間感覚の喪失」に悩まされてしまいます。そのため自衛官は「時計をチラチラ」よく見ます。もしあなたが自衛官とデートをしている際に、相手が時計をチラチラ見だしたらそれはつまらないサインではありません。あたまの中で時間を逆算しているのです。生暖かく見守りましょう。

自衛官とのデートについてはこの記事をご覧ください。

そのぐらい時間が重要な自衛隊ですので、自分の「時計が狂っている」と大惨事となります。通常の時計は「時刻規制」をしていかないと徐々に誤差が生じてきますので、それに気がつかずにいると大変なことになります。

そのため自衛隊では「ソーラー電波の腕時計」が非常に好まれます。また訓練に耐えうるタフさも必要なので、求める先は「CASIOのG-Shock」シリーズになります。「壊れない」「時間が正確」「電池いらず」と自衛官が求めるスペックを全て兼ね揃えています。陸上自衛官には訓練時の匍匐前進や陣地構築訓練でボロボロになったG-Shockをプライベートでも使って「辛いときにいつも俺のそばにいた相棒だからよ...」と並々ならぬ愛着を持っている人もいます。短髪でガタイがよく、手にボロボロのG-Shockをつけている人は大抵は陸上自衛官です(腰に身分証明書ケースのチェーンがあれば役満です)

G-Shockシリーズ、自衛官イチオシです。

さいごに

自衛官は職業の特性上、時間を意識することが非常に大切になってきます。自衛官の礼儀正しさも「時間を守る」ところからスタートをしているので、デート中に時計をチラチラみる自衛官がいても許してあげましょう(もしくはプライドが傷つかないように優しく諭しましょう)

おわり


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