防大・自衛隊の思い出をつづります。

官品と言われる自衛官子弟たち

出典元(防衛省HPより引用)

自衛隊には「官品」と呼ばれる人たちがいる。今回についてはそんな「官品」について記事を書こうと思う。

「官品」について

上にあるtweetの通り、「官品」とは親が自衛官の隊員のことを指す。もともと官品とは「官給品」のことであり、国から貸与をされる装備等を指す。なぜ親が自衛官の人を「官品」というのかは諸説あるが、自衛隊では「彼は官品」と言えば通じる言葉なのである。

ではこの「官品」隊員が多いのかというと実は結構多い。30人小隊なら2~3人は親も自衛官であることは珍しくないし、親が自衛官でなくても兄弟が自衛官、従兄弟が自衛官、おじいさんが自衛官なども多い。

また防衛大学校などに割と多いパターンではあるが、「祖父 陸軍士官学校」 「父 防衛大学校」 「息子 防衛大学校」などコテコテの軍人家系もいるし、「あの学生のお父さんは方面総監だよ」といった将官の息子もいる。

「兄弟で防衛大卒」、「双子の兄弟で幹部自衛官」、「4姉妹全員防大卒」、「家族全員自衛官」も実は割とおり、そういう人の家に遊びにいくと戦前のように家族全員が自衛隊の制服を着て、記念撮影をした写真がおいてある。

自衛官が周りにいない環境でないとピンとこないと思うが、実は自衛官は世襲製ではないものの何代も続いてパターンもあるのだ。

なぜ「官品」が生まれるのか?

ここでなぜ世襲制でも何でもない自衛官が代々続くのが私なりに考察をしてみたい。なお私は専門家でもなんでもなく、この記事も台所で焼酎を飲んでいる際に思いついただけの内容なのでそこはご容赦頂きたい。

1.駐屯地、基地の近くで育つため

自衛隊の駐屯地や基地は一部を除き、大抵は郊外や地方の田舎にある。また官舎で育つ子どもたちも多いので、自衛官の子供たちは自衛隊が身近であり、幼いときから親と一緒に駐屯地や基地に遊びに行き、記念祭で戦車に乗ったり、戦闘機のヘルメットを被ったりすることも多い。

また自衛隊官舎の近くの学校は自衛官の子弟が多いため、クラスメートに「○○くんのお父さんも自衛隊だよ」ということが普通に発生する。こういった環境に育つと「職業=自衛隊」というイメージが付きやすく、一般の人以上に自衛隊に親近が強くなるのだ。

2.安定した環境で育つ

自衛官は新隊員当初は給料が安いが階級が上がっていくに連れて、徐々に年収が上がっていく。また官舎等もあるため可処分所得はそこまで悪くない。さらに過去の自衛隊はボーナスや年金も現在よりも良く、特に貧乏な思いをせずに子供たちは育っていった。

特に不景気の際に「リストラ、倒産」というニュースが流れると「自衛隊は倒産しなくていいね。ボーナスも貰えるし」という話題を家族でする。こういった環境で育つと「自衛隊=お金に困らない」というイメージが付きやすくなる。また地方の場合、平均所得も低く、シビアな生活を迫られる同級生も目のあたりにしているため、「とりあえず困ったら自衛隊に入隊しよう」という思考になりやすい。

3.親が自衛官になるのを賛成する

自衛官は若い時は「子供にこんな仕事を絶対にやらせない」とよく悪態をつくが、勤続年数が長くなり、家庭を持つと教育費について頭を悩ませることが多い。また自衛官は定年退職が55歳前後とかなり早いため、人生を設計をしていかないとお金がなくなってしまう。

そう言った際に自衛隊に興味が持っている子供がいると「自衛隊はいいゾ」と子供たちを自衛隊に勧誘をする。もし自分の子供が飛び切りに優秀ならば「防衛医科大学校」、普通に優秀ならば「防衛大学校」、目が良くて理系なれば「航空学生」、なかなか優秀ならば「看護学生」、中学生のうちから自衛隊好きなら「高等工科学校」、勉強できなくてもとりあえず体力があれば「自衛官候補生」と実は自衛隊に入隊までの入口は多岐にわたっているのだ。

なお防衛大学校に入学し、実家に帰ると「テレビが新型になった」「車が新車になってた」と自分の浮いた学費が家に循環していることはよくあることだ。

総論

「なぜ自衛官は「官品」が多いのか」という問いに対して私は上記の「駐屯地、基地の近くで育つため」「安定した環境で育つ」「親が自衛官になるのを賛成する」という3つの理由を挙げた。

ちなみに親が高級幹部の防衛大同期はプレッシャーに負けて潰れてしまうケースもよく見るので、偉大な親を超えれる自身がない人は入隊しないほうがいいと思う。これはガンダムのストーリーでも同じ。

おわり

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